UNIQUE関数について説明します。
構文と引数の説明
UNIQUE関数はある一覧または範囲内の一意の値の一覧を返します。つまりは重複を排除した一覧を返してくれます。元の表は変更せずに重複したデータを排除した一覧を返してくれるので非常に重宝します。
UNIQUE(配列, 基準の列,[空の場合])
※ []内の引数は任意の項目です。
引数 | 必須 | 説明 |
配列 | 〇 | 一意の値を抽出したい元となる範囲または配列を指定します。空の場合、#VALUE!を返します。 |
基準の列 | 比較する方法を指定します。省略した場合、FALSEとなります。 比較を行単位でしたい場合、FALSEを指定します。列単位でしたい場合、TRUEを指定します。一般的な表から一意なデータを抽出する場合、行単位ですから、省略して問題ないでしょう。 | |
回数 | 抽出するための条件、発生頻度を指定します。省略した場合、FALSEとなります。 一意の値をすべて含める場合、FALSEを指定します。 一度だけ発生する一意の値を返す場合、TRUEを指定します。 |
使用例
基本
基本的な使い方は以下になります。
文字列と数値は違うものとして扱われます。実際に例を見た方が分かりやすいので例を示します。
同じ「5」であっても、数値の「5」と文字列の「5」は違うものとして扱われ、UNIQUE関数の結果は数値の「5」と文字列の「5」ともに表示されます。Excelで数値と文字列をあまり意識していない人は注意しましょう。
空白がある場合のUNIQUE関数が返す値は0
一意の値を取得元の範囲、配列に空白がある場合は0を返すので注意してください。
複数列を対象に一意の値を取り出す
UNIQUE関数は1列または1行に対してだけ、一意の値を返すだけではないです。例えば複数列を見て一意なデータを抽出することが可能です。
一度だけ発生する一意の値のみを取り出す
あまり利用頻度は覆う無いかもしれませんが、一度だけ発生する一意の値を取り出す場合は引数回数にTRUEを指定します。引数回数を指定しないもしくはFALSEを指定した場合とTRUEを指定した場合の違いは以下のとおりです。
列単位で一意な値を取り出す
あまり利用はされないかもしれませんが、列単位で一意な値を取り出す場合は引数基準の列にTRUEを指定します。
以上です。
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