SORT関数、SORTBY関数と非常に相性のよいFILTER関数について説明します。
構文と引数の説明
FILTER関数は指定した範囲のデータに対して、指定した条件でフィルターした結果を返します。元の表を変更せずに必要データを抽出することができるので、非常に重宝します。
FILTER(配列, 含む,[空の場合])
※ []内の引数は任意の項目です。
引数 | 必須 | 説明 |
配列 | 〇 | フィルター処理の対象となる配列または範囲を指定します。空の場合、#VALUE!を返します。 |
含む | 〇 | 高さまたは幅が 配列と同じブール値の配列 |
空の場合 | フィルターした結果、該当するデータがない場合に返す値を指定します。 |
配列や空の場合の記述方法は難しくありませんが、含むの場合の記述方法は一度理解してしまえば非常に簡単に感じますが、最初は少し難しく感じるかもしれません。「使用例」で細かく説明します。
条件「含む」の書き方
上記のFILTER関数の構文の「含む」でフィルターの条件を指定します。フィルター条件の書き方は基本的に以下の形式をとります。
実際の例は以下のとおりです。
条件が複数ある場合
AND条件
A且つBといった条件式ですね。その場合は以下の形で引数含むを記述します。アスタリスク(*)でつなげるだけです。
(基本式1)*(基本式2)*(基本式3)
OR条件
AまたはBといった条件式ですね。その場合は以下の形で引数含むを記述します。プラス(+)でつなげるだけです。
(基本式1)+(基本式2)+(基本式3)
使用例
以下のようなデータがあったとします。
売上額で¥1,000,000以上のデータだけをフィルターしたいと思います。
F2に以下の数式を入力します。以下の数式は$A$2:$D$8の範囲のデータを、$D$2:$D$8が1000000以上のデータでフィルタすることを意味します。そうするとF2:I5のような結果を得ることができます。
=FILTER($A$2:$D$8,$D$2:$D$8>=1000000,"空です")
以上です。
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